つばさM&Aパートナーズ

知人からの紹介

ひとつ目の方法は、知人からの紹介です。家族や友人、仕事仲間など信頼できる人から後継者候補を紹介してもらうという方法になります。紹介してもらう相手が知り合いなので、経営者自身をよく分かっているというのがメリットです。ただ、紹介してくれる知人が私情を挟むケースもあり、そうなると経営者にとって良い後継者候補とはいえなくなる可能性もあります。

仲介会社に相談する

M&Aの仲介会社に相談するというのも後継者候補とマッチングする方法のひとつです。この方法は、M&Aの仲介会社に事業承継の相談をして後継者候補とのマッチングから交渉までを任せることができます。

この方法のメリットは、M&Aや事業承継などの豊富な経験や幅広いネットワークを持ったプロの情報をもとに、後継者候補の中からマッチングする人材を選べる点です。ただし、この方法の場合は高額な仲介手数料が必要になる可能性があるというデメリットもあります。

M&Aマッチングサイトを利用する

M&Aマッチングサイトを利用するというのもひとつの方法です。近年中小企業における後継者不在の問題は深刻になっており、M&Aによる事業承継を選択する経営者が増えています。そうした需要の増加にともない近年急激に増えているのがM&Aマッチングサイトです。

M&Aマッチングサイトは、インターネット上のシステムを介して企業を売りたい人と買いたい人を引き合わせるサービスです。売り手と買い手がサイトに登録することになるわけですが、最近では登録者数もかなり増えており、多くの候補者の中から選べるのがメリットです。

しかし、なかなか良い候補が見つからない可能性もあります。また、サイトによっては登録期間に応じて利用料金が発生する場合もあり、なかなか見つからないと利用料金だけかかってしまうおそれもあるため注意が必要です。

メリット

この方法のメリットとしては、後継者候補を広範囲から選べること、会社を売却することによってまとまった現金を手に入れられること、事業を継続させることで従業員の雇用を守れることなどが挙げられます。この方法を選択している時点で、子どもや親族、あるいは従業員の中に後継者候補がいないということになるため、広範囲から後継者候補を選べるというのは大きなメリットです。

デメリット

広範囲から後継者候補を選べるとはいえ、必ずしも希望どおりの後継者や良い後継者が見つかるとは限りません。また、M&Aによる事業承継では、後継者が見つかったとしてもほとんどの場合経営体制は一新されます。そしてその新しい経営体制を従業員が受け入れなければなりません。場合によっては優秀な人材が大量に流出してしまう可能性があり、その点は大きなデメリットです。

経営体制が変わると取引先との関係性も変わってしまう恐れがあります。良い方向に変わればメリットとなりますが、悪いほうに変わってしまった場合は大きなデメリットになりかねません。

上述したようにM&Aによる事業承継を選択する場合は、これらのメリットとデメリットをよく比較検討したうえでメリットのほうが大きい場合に実行すべきだといえます。